新型コロナウイルスと共存していくウィズコロナ時代の生活がニュースタンダードとなりつつあり、私たちのライフスタイルや働き方も変化してきています。特にテレワークを経験した方にとっては、「生活の場だった自宅が仕事場になる」という大きな変化がありましたね。
そのような状況で、会社と違って在宅では「仕事モードになりづらい」「集中力を維持しづらい」と感じている方も多いのでは?それには、ある理由が関わっていることを集中のプロが分析しています。
今回は「会社」と「自宅」の違いをテーマに、働くための集中に必要なものや、Garage(ガラージ)スタッフの体験談、集中環境を作るためのおすすめアイテムをご紹介します!
01. 働くための「集中」とは
在宅勤務やテレワークを経験して、多くの方が「自宅と会社の働く環境の違い」を感じているのではないでしょうか。たとえば始業前に「仕事モードになるためのスイッチが入りづらい」と感じたり、仕事が終わってみても「今日はあまり集中ができなかった」という経験をした方もいるのでは?その理由について、株式会社Think Lab取締役・井上一鷹さんが語っています。
最も重要なのは、(中略)「脳のモードを切り替えられる空間」を作ることです。
なぜならば、オフィスでは「Work」の中で脳の切替をしてきたのに、生活空間の中に仕事を持ち込む形になるので、Work/Self/Relationshipの切替えとその中でさらにWorkの脳の切替えが必要になるから、もう頭は混乱そのものなのです。
在宅勤務の最大の課題は、“脳の切り替え”です。
※「Work」は仕事、「Self」は趣味など1人行動、「Relationship」は家族/友人など周囲の人との関わり
自宅という1つの空間の中では、「仕事・自分・他者(家族など)」の3つの要素が混ざり合っています。したがって、意識的にスイッチングしていく必要があるということですね。
皆さんは、ご自宅ではどのような環境で仕事をしていますか?仕事のオンオフをしっかりと切り替えられるようなスペースを作ることはできているでしょうか。実際に周りの人がどのような環境で在宅勤務をしているのか、なかなか見る機会、知る機会は少ないですよね。
今回、「自宅と会社での仕事の違い」をどう感じているか、Garageスタッフにアンケートを取りました。
02. Garageスタッフに聞いた「在宅勤務を行ってみて」
今回はGarageスタッフ16人に、在宅勤務の環境についてどう感じているか、工夫したことについてアンケートを実施。アンケート結果をまとめたところ、いくつかの共有共通点があり、「デスク周辺」「視野に入るもの」「照明・調光」「リフレッシュ・息抜き」の4つの項目に分けられました。
①デスク周辺
まずは、ホームオフィスに欠かせないデスク周辺についてです。
「デスクが狭くて、モニターとノートPCを置くことが難しい」「使っているチェアが体に合わないと、腰が痛くなって集中できない」など、自宅とオフィスの環境の違いを感じているコメントが多く見られ、とくに「オフィスチェアの快適さを実感した」という声が印象的でした。
②視野に入るもの
「自分の集中を阻害する可能性があるものが、視界に入ってきてしまう」という、自宅ならではの悩みが課題として挙がりました。なかには「絶妙なデッドスペースがあったので、そこを働く場所にしてオン・オフの切り替えをしました」「リビングでは仕事をしないように意識しました」など、工夫をしているという声も。
③照明・調光
「在宅では窓際で仕事をしていると、外の明るさを感じられるので、時間の経過を意識しやすい」という回答がありました。
窓からの光(=自然光)には、体内時計を整える効果があることがわかっています。カーテンを開けたり、窓際にデスクを置いたりすることも気持ちよく働くコツですね。
自宅の照明だけでは部屋の明るさが足りないと感じたときは、デスクライトで照明を足すのもおすすめです。
④リフレッシュ・息抜き
「在宅勤務では休息の取り方が難しいところもある」という回答が多く見られました。
たとえば、「会社では話しかけられたりして適度にリフレッシュできたが、在宅ではそれがないので難しい」「仕事に集中しすぎてしまう」と感じている人も。なかには「仕事部屋にグリーンを置いて、目を休められるようにした」「気分にあわせてアロマを焚きながら作業した」など、リラックスできる空間づくりを行って集中力を高めている人もいました。
これらの4つのポイントからもわかるように、自宅で仕事をするには、集中のスイッチを入れるためのアイテムや空間を整える必要がありそうです。
ここからは、集中のスイッチを入れるために活用いただける、Garageのおすすめアイテムを厳選してご紹介します!
03. 自宅で仕事に集中できる空間づくりのアイデア
デスク周辺には目に入る誘惑を減らすアイテム&快適チェアを
まずデスク周りについては、目に入ってくる情報量(誘惑)を減らすことがポイントです。D2デスクシリーズなら、自宅のコーナーやデッドスペースなどに設置することで視界に入るものを減らし、集中空間を作り出すことができます。
デスクの買い替えができなくても、目に入る部分を整理整頓することで視野をすっきりさせるのもおすすめです。自分好みの収納アイテムで、整理整頓から始めてみましょう。
突っ張り棒タイプで場所をとらないDRAW A LINE(ドローアライン)や、組立が簡単で置くだけで壁の雰囲気もがらっと変えられるezbo、1cm単位で使用したい場所にあわせてサイズオーダーできるオーダー家具など、ぜひチェックしてみてください!
また、在宅勤務で身体の痛みを感じていたり、姿勢の悪さを実感している方には、キールハワーの「チェア Jr」もおすすめ。集中のプロであるThink Labの井上さんも、「坐骨座りがしやすい」と紹介しているオフィスチェアです。PC作業のような前傾姿勢をしっかりとサポートしてくれます。
脳を覚醒させる「調光ライト」で集中力アップ
会社と自宅では、実は「照明の種類が違う」ということを知っていますか?
オフィスでは、青白くもっとも明るい光の「昼光色」がよく使われており、脳を覚醒させて集中力を高める効果があります。一方で、自宅のリビングでは太陽に近い「昼白色」、和室やベッドルームは暖かみのある「電球色」を使うことが多く、そうした場所はテレワークにはあまり適していません。
そこで、在宅で仕事をするときには調光ライトを使ってみましょう。「昼光色」に切り替えできるライトをデスクに置けば、集中しやすい環境をつくることができます。
おしゃれなグリーンでリラックス空間を演出
リフレッシュアイテムとしてグリーンを置くことは、インテリアとして視覚的に楽しむことはもちろん、「緑視率(人の視界を占める緑の割合)」をあげることで、仕事の生産性を高めることができます。
毎日のお手入れが大変だという方は、飾るだけでおしゃれなフェイクグリーンやアーティフィシャルフラワーを置いてみましょう。壁に飾れる連接グリーンも、場所をとらずに心地よい空間を演出できますし、テレビ会議の背景に映り込ませた演出もおしゃれです。
「窓を開けて換気すること」もすぐにできるリフレッシュ方法
部屋の換気をすることも、集中力をキープするために大事な要素です。
「建築物環境衛生管理基準」によると、CO2濃度が1,000ppmを超えると換気が必要に。「CO2濃度が低いほうがパフォーマンスが向上する」という研究結果もあり、「そろそろ疲れたかな?」と思ったら、立ち上がって窓を開けて、リフレッシュするように心がけてみてください。
今回は「自宅と会社の環境の違い」から、集中するための空間づくりについてご紹介しました。
在宅勤務で集中しづらい理由は、脳の切り替えにあります。その切り替えがスムーズになるような「集中しやすい空間」に整えていくアイデアを、ぜひ試してみてくださいね。 一人暮らしだったり、ご自宅の使えるスペースが限られている方には、お手軽に取り入れられるデスクライトやグリーンがおすすめです。
「プロに相談したい」という方は、Garageのレイアウト相談サービスをぜひご利用ください。これまでの電話、メール、対面に加えオンラインでのご相談も承っています。
(オンライン相談をご希望の場合は、対面でのご相談フォームより、「その他ご要望事項」の欄に「オンライン相談希望」とご記入ください)
次回は今回紹介したGarageスタッフへのアンケート結果の全貌を大公開!お楽しみに。