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vol.59

リモートワークとテレワークの違いとは?在宅勤務との違いやメリットも解説

「リモートワーク」と「テレワーク」には、どんな違いがあるのかご存じでしょうか?言葉の意味や違いを、詳しく解説します。メリット・デメリットや、リモートワーク・テレワークの今後、多様化する働き方なども解説しますので、これからの働き方を考える参考にしてみてください。

目次

リモートワークとテレワークの違いはない!?

リモートワークとテレワーク、言葉は違いますが、実はどちらも同じ働き方を指しています。それぞれの言葉の意味を詳しく見てみましょう。

「リモートワーク」の意味は、”遠隔で働く”

「リモートワーク(remote work)」は、2つの言葉を組み合わせた造語です。「remote」には「遠隔の・遠く離れた」などの意味があり、「work」は「働く」なので、直訳すると「リモートワーク=遠隔で働く」となり、オフィスに出社するのではなく、オフィスから離れた場所で働く働き方を指します。

リモートワークという言葉は、IT企業やベンチャー企業などを中心に使われ始めました。「テレワーク」よりも新しい言葉ですが、現在ではリモートワークという言葉の方が広く使われるようになっています。

「テレワーク」の意味は、”離れて働く”

「テレワーク(Tele work)」も「リモートワーク」と同様に、2つの言葉を組み合わせた造語になっています。「Tele」の意味は「離れて」。「テレワーク」は「離れて働く」という意味で、リモートワークとほぼ同じです。

リモートワークと違う点は、テレワークには明確な定義があるということ。

厚生労働省のテレワーク総合ポータルサイトでは、テレワークは「情報通信技術(ICT=Information and Communication Technology)を活用した時間や場所を有効に活用できる柔軟な働き方」と定義されています。

この定義にあるように、テレワークには、本拠地のオフィスから離れた場所で働くという意味に加え、ICTを利用して柔軟に働くという意味が含まれます。

遠隔で働くためにはICTの活用は不可欠であるため、リモートワークもテレワークと同じ働き方を指すと解釈して問題ないでしょう。

前述の通り、現在はテレワークという言い方よりもリモートワークという言い方の方が一般的なので、これ以降はオフィスから離れて働く働き方をリモートワークと呼んで解説します。

「在宅勤務」は、自宅が就業場所になること

オフィスから離れた場所での働き方として、リモートワークとともによく耳にする「在宅勤務」という言葉ですが、在宅勤務もリモートワークのひとつです。

在宅勤務とは、就業場所を自宅とする労働形態のこと。リモートワークには、在宅勤務の他に、モバイル端末(ノートPCやタブレット、スマートフォンなど)を活用して、カフェや交通機関での移動中などで勤務するモバイル勤務、サテライトオフィスやコワーキングスペースなどで勤務するサテライトオフィス勤務があります。

リモートワーク・テレワークのメリット&デメリット

リモートワークには、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか。実際のGarageのスタッフの声も交えつつ、従業員側、企業側、それぞれからみてみましょう。

リモートワークのメリット:従業員にとって

・通勤ストレスの軽減

満員電車や交通渋滞など、通勤には個人差はあれどストレスを伴います。リモートワークにより通勤による心身への負担がなくなれば、ストレスが軽減され、健康の増進、生産性の向上などが期待できます。

・ワークライフバランスの向上

ワークライフバランスとは、仕事と生活の調和のことです。リモートワークにより、通勤時間がなくなる、もしくは短くなれば、その分の時間をプライベートな時間として使うことができます。

家族や友人と過ごす時間が増えたり、趣味や資格の勉強に使うことができたりと、QOL(Quality Of Life)が向上し、ワークライフバランスも改善するでしょう。

・住む場所の選択肢が増える

通勤時間を考える必要がなくなれば、住む場所の選択肢も増えます。仕事ができる環境さえ整えられれば、自然環境が良い場所や、広い間取りの住居に移ることも可能です。

・育児・介護との両立のしやすさ

育児や介護により、働きたくても働けないという人たちもいます。リモートワークなら、育児や介護の対象者の近くで仕事をすることができるため、両立もしやすくなります。

働く時間の融通を利かせやすいので、学校行事や園行事などに参加しやすいのもメリットです。Garageの中でも「ギリギリまで家事ができたり、保育園のお迎えギリギリまで仕事ができたりと、時間の融通がききやすい」という声があります。

リモートワークのデメリット:従業員にとって

・作業効率が低下する可能性

リモートワークでは他人の目がないため、高い自己管理能力が求められます。特にプライベートな空間で仕事をすることになる在宅勤務の場合には、緊張感を保つことが難しく、作業効率が低下してしまう可能性があります。

使い勝手の良いデスクや、長時間座っても疲れにくいチェアに変えるなど、集中しやすい環境を自ら整える配慮が必要です。

また中には、電車の移動時間を利用してその日するタスク整理や業務を考える人もいます。そのため、通勤の必要が無くなることで「考える時間が無くなって、作業効率が低下する」というデメリットになるケースも。

・コミュニケーション不足(必要な情報を得にくくなる、連携が取りづらくなる)

オフィスでの勤務に比べ、対面でのコミュニケーションの機会が減ってしまうリモートワーク。

わからない点をその都度確認したり、気軽に雑談したりすることもできないため、業務に必要な情報を得にくくなる、連携が取りづらくなるなどのデメリットが生じる場合があります。

人によっては孤独感を抱いてしまうこともあるので、意識して個人間やチーム内での交流を図りましょう。Garageのスタッフの中には「喋る機会が減るので、モチベーションの維持が難しい」といった声もありました。

・運動不足の常態化

オフィスに通勤が必要な場合、必然的に家から出てオフィスに向かうという移動が伴います。しかし、リモートワークの場合には、どうしても座りっぱなしになってしまうことが多いため、常態的に運動不足になることが懸念されます。

リモートワークのメリット:企業にとって

・事業コスト削減

リモートワークを取り入れ、オフィスに出社する従業員の数が減れば、全員の座席を確保するための広いオフィスは必要なくなります。

特に、通勤に便利な都市部のオフィスは賃料も高め。賃料以外にも、通勤費や光熱費などの削減も可能になるため、事業コストが削減できます。

・優秀な人材の確保

リモートワークを導入して多様な働き方が可能になれば、育児や介護などでやむを得ず離職しなければならなかった優秀な人材も、離職をしなくてすむ場合があります。

また、遠隔地に居住する人材も雇用可能になるため、広く優秀な人材を採用することもできます。

・営業効率の向上

営業業務でも、オフィスへの出社や営業先からの帰社といった移動時間がなくなり、オフィス内での事務作業の時間もなくなるため、その分の時間を顧客対応へと回すことが可能に。

営業効率の向上が見込めます。

・生産性の向上

リモートワークにより一人で作業をするようになると、外部からの電話で作業を中断させられたり、話しかけられて仕事の手を止めなければならなかったりという煩わしさから解放されます。

また、社内会議に時間を拘束される機会も減ることから、生産性が向上します。

リモートワークのデメリット:企業にとって

・勤務状況管理の難しさ

同じオフィス内で働く場合とは違い、リモートワークの場合には、従業員の勤務状況を上司が把握するのが難しくなります。

勤務時間や勤務状況を把握するための管理体制を整える必要があります。

・人事評価の難しさ

実際に仕事している様子を目にすることができないため、人事評価が難しくなるのもリモートワークのデメリット。

人事評価をどのようにして行うのか、評価の方法を見直し、事前にルール化しておく必要があります。

・情報漏洩リスクが高くなる

社外から社内のシステムにアクセスする必要があるリモートワーク。社外で個人情報や取引情報などを取り扱うことになるため、情報漏洩のリスクが高くなります。

システムやネットワーク、従業員の意識など、多方面からセキュリティ対策をする必要があります。

リモートワーク・テレワークを廃止する企業も

場所にとらわれず、多様な働き方が選択できるようにと推進されてきたリモートワークは、新型コロナウィルス感染症の蔓延をきっかけに、導入する企業が拡大しました。

しかしコロナ渦を経て、リモートワークを少なくしたり、廃止したりする企業も出てきています。

リモートワーク廃止はなぜ?

国内外の企業でリモートワークは廃止され、出社に回帰する動きが見られています(※2023年12月時点)。リモートワークと親和性の高いIT企業でも、その流れは同様です。

廃止の理由としては、あくまでもコロナ渦の暫定的な措置としてリモートワークを行っていた企業が多かったこと、コミュニケーション不足の解消、会社への帰属意識低下への懸念、人事評価の難しさ、生産性低下への懸念などが挙げられます。

しかし、リモートワークの廃止により、仕事へのストレスの増加や、せっかく両立しかけていたワークライフバランスの低下、退職者増加の可能性など、様々な影響も考えられます。

そのことを踏まえ、リモートワークを廃止する前には、その後の働き方について検討し、慎重な判断をする必要があります。

働き方は多様化していく

リモートワークを廃止する企業が増えている一方で、政府は働き方改革推進のため、引き続きテレワーク(政府はテレワークで統一)を推奨しています。

また、リモートワークを完全に廃止するのではなく、出社とリモートワークを組み合わせたハイブリッドワークを取り入れる企業も。

集中して一人で作業する場合にはリモートワークで、コミュニケーションが求められる打ち合わせは出社して、というように、業務内容によって適切な環境を選択できれば、効率よく業務が進められるでしょう。

今後も柔軟な働き方の実現が求められており、働き方はより多様化していくと考えられます。

多様化する働き方:オフィスに求められるのは?

完全なリモートワークは今後も減少していくことが予想されますが、ハイブリッドワークのような形でリモートワークは残り、完全になくなることはないでしょう。

このように多様化する働き方に合わせて、オフィスにも進化が求められています。

雑談を促すオフィス

コミュニケーションに重きを置き、ちょっとした雑談や気軽な相談ができるスペースを設けたり、飲み物を飲みながらリラックスして会話ができるカフェスペースを設けたりする企業も増加。

コミュニケーションスペース設置により、偶発的な会話が自然に増え、独創的なアイデアが生まれやすくなる効果が期待できます。

フリーアドレスを活用

固定席を廃止し、その日のタスクや関わっているプロジェクトなどに合わせて自由に動き回れるフリーアドレスの導入も進んでいます。

日常的にオフィスにいる従業員が少ない企業や、部署をまたいだプロジェクトが多い企業などに向いているフリーアドレス。

一方で、決められた自分の席がないことにストレスを感じる人や、周りの音が気になって作業に集中しづらいという人もいます。

部署ごとにフリーアドレスを採用して席を確保しやすくする、一人で作業に集中するための席を用意しておくなど、対策を講じておく必要があります。

十人十色の「はたらくをたのしく」するオフィス作りを

リモートワークから再び出社へと切り替わった従業員が「出社したくなるオフィス」にするために、様々な企業が魅力的で働きやすいオフィスづくりを始めています。

PLUS(株)の”出社したくなる”オフィスづくり

プラスは、ハイブリッドワークに適応するオフィス「PLUS DESIGN CROSS」を恵比寿にオープン。

まるでカフェのようなお洒落な空間で、オフィス全体にグリーンが溢れており、社員が「つい出社したくなる」「自慢したくなる」作りになっています。

座席はフリーアドレスを採用。作業に集中できる半個室をはじめ、会話がしやすい座席、居心地の良いソファー席など、その日・その時の仕事に合わせた*座席を選ぶことができます(*座席管理システム「Swary」を採用)。

また、オフィス内にはキッチンを備えたカフェスペースを設置。さらに、オフィス内の動線を工夫することで、挨拶や雑談が自然に生まれるオフィスレイアウトになっています。

オフィス見学で「働きやすいオフィス」を考える

Garage(ガラージ)では、オフィスレイアウトの相談やオフィスの見学会を実施しています。
「オフィスデザイン見積・相談サービス」では、お客様のご希望に応じた最適なオフィスレイアウトを無料にてご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。

また、リアルな利用シーンがご覧いただけるライブショーケース・ショールームでは、実際に展示品をお試しいただけます。

恵比寿にあるアンテナショップ「ouchi Garage(おうちガラージ)」でも、厳選したアイテムを展示。見て、触れて、使い心地をお試しいただけますので、ぜひお気軽に体感しにいらしてください。

次回もお楽しみに!

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