デスクを選ぶときにトレードオフと考えられがちな、省スペースと使いやすさ。
一般的に、デスク面は広いほうが作業しやすくなりますが、省スペースでも”デスクをどう使うか”に着目すれば、スムーズに作業できるデスクに出会えます。今回は、スペースを効率的に活用するためのデスクの選び方や、使い方をご紹介します。
デスクのコンパクト化ではなく、スペースの使い方を考える!
デスクを置けるスペースが限られる場合に選択肢となるのが、コンパクトタイプのデスク。狭い場所でも圧迫感がなく置けますが、作業に見合った机上スペースが確保できないと、使いにくくなるおそれがあるので注意が必要です。
例えば、奥行が浅いデスクは省スペースでも、資料を広げてのPC作業は難しくなります。
そのため、デスクを選ぶ際はコンパクト化ではなく、スペースの使い方を考えることが大切です。
使いやすさと省スペースは両立可能!
デスクの使いやすさを考えると、サイズにゆとりがあるほうが有利。ですが、作業内容や使い方に合わせてデスクを選べば、使いやすさと省スペースは両立可能です。
省スペース化により、手が届く範囲で動作が完結して無駄な動きがなくなることで、効率アップも期待できます。
作業に必要な奥行と幅を確保するのがポイント
デスクでする作業によって、最低限必要な奥行や幅は異なります。
ノートPCの使用のみであれは、奥行は60cmでも十分です。しかし、書類作成など筆記作業も行うのであれば、10cmプラスした70cmが快適に使える目安になります。
また、スタンダードな120cm幅の長方形デスクでは、PCの横に書類を広げたり電話を置いたりできますが、モニターを2台並べるなら140cm以上が必要。一方、小型のノートPCを使うのみであれば、80cm程度でも対応できます。
目安以下のサイズでは、省スペースは実現できても使いにくい、頻繁に机の上を片づけなければならないなど、作業に支障が出ることがあるため注意が必要です。
逆に、使い方に対してデスクが大き過ぎる場合には、スペースが無駄になってしまいます。例えば、ノートPCのみで完結できる作業しかしない、簡単な筆記作業しかしないなどの場合に、奥行や幅の広いデスクを選んでも、デスク全体のスペースを使う機会がありません。室内にも圧迫感が出てしまいます。
デスク面のスぺースがほしいならL字型がおすすめ
L字型デスクは、長方形のデスクに比べて机上面積が広く、多くの作業スペースを確保できます。モニターを複数置いたり、1辺を作業スペース、もう1辺にプリンターを置いたりなど、広さを活かした使い方やデスク面の使い分けが可能です。
ちなみに「L字デスクは、広くないと置けない」と思われがちなのですが、実は、”通常のデスクと椅子を設置するのに必要な面積”とあまり変わりません。
デスクに入るように椅子を置くと、左右、もしくは左右どちらかにスペースができます。L字デスクは、このスペースを有効に使うことができるのです。
そのため、作業効率や快適なワークスペースを考えると、L字デスクの方が結果的に省スペースになるケースが多くあります。
さらに、デッドスペースになりやすい、部屋のコーナーも有効活用できるのもL字デスクならではの特徴です。
「あともう少しデスクが広ければ…」そんなお悩みをお持ちの方は、一度L時デスクをチェックしてみてください◎
特殊形状デスクは省スペースで面を使い分け可能
L字型デスクほど奥行のスペースが確保できない場合には、1辺でも面の使い分けができる特殊形状のデスクが便利です。
M型デスクは長方形に近い形ですが、カーブ部分が体にフィットし、机上スペースを奥まで無駄なく使えるのが特徴。体の向きを少し変えることでデスク面の左右使い分けが可能で、並列の作業がやりやすくなります。
片側の奥行のみを少し広くした形状のデスクは、最低限の奥行で作業用のスペースを確保可能。波形のデスクも、角の方向にスペースを取れ、L字型感覚で使えます。
コーナー型はスペースを取らずにPCを置ける
三角形のデスクは、室内のコーナーを有効に活用できます。
奥行を確保しながら手前側を広く使える形状なので、キーボードとマウスを置いても余裕は十分。「デスクの圧迫感を抑えたい」「コンパクトなデスクにしたい」という場合にぴったりです。
おしゃれにすっきりと!使いやすいデスク周りの作り方
省スペースデスクで作業をスムーズに行うには、デスク周りの環境を整えることも大切です。整理整頓されていれば、必要なものを探す時間は不要。視覚に余分な情報が入らず、集中力アップ効果も期待できます。
机の上の小物は定位置を作る
余分なものを置きっぱなしにして、作業スペースとなる机の上が狭くならないようにしましょう。小物は定位置を作り、常に使用しないものは、場所を決めて収納するのがおすすめです。
足元のスペースを収納に
デスク上のスペースが限られる場合には、机の下のスペースを収納に活用しましょう。
机上では場所を取ってしまうプリンターや周辺機器は、ワゴンで収納するのも手。プリンターワゴンは、プリンターと用紙類をひとつにまとめて収納可能。キャスター付きで、必要なときに引き出して使えます。
ファイル類の収納や荷物の仮置きには、アンダーラックが便利。足元の邪魔にならないサイズ感で、たっぷり収納できます。こちらもキャスター付きなので、デスクサイズや使い方に応じて設置方向や場所を簡単に変えられます。
机上ラックやキャビネットで使えるスペースを増やす
デスクスペースを上手に使うには、できるだけ使えるスペースを増やすこともポイント。机上ラックやキャビネットを活用しましょう。
フレームラックOSは、デスクを囲むように設置できる机上ラック。丈夫な構造で重さに耐える棚板なので、小物収納はもちろん、本棚としても活用できます。
小物やファイルなどの収納に便利なキャビネット。天板が平なので、スペースが必要なときは引き出してサイドテーブル代わりにも活用できます。天板昇降機能付きは、デスクの高さと合わせて、L字デスク風にデスクスペースの拡張も可能です。
煩雑になりやすいケーブル類は”配線収納グッズ”で整理
ケーブルやアダプターが煩雑になっていると、作業の邪魔になるうえ、気が散って効率ダウンの要因に。配線収納で机の下などにまとめると、スペース的にも見た目にもすっきりまとめられますし、清掃もしやすくなります。
スムーズな作業にはデスクレイアウトも重要
デスクでする仕事によって、作業がスムーズに進むレイアウトも変わってきます。
集中が必要な仕事なら、ブース型や、目線が気にならない壁・コーナー配置がおすすめ。一方、コミュニケーションを取りながら進める仕事なら、コンタクトが取りやすい対向型やクロス型が向いています。
デスクサイズの選び方については、以下の記事でも解説しているので、ぜひ参考にしてください。
「デスクの奥行」何cmが良い?選び方とおすすめデスク4選を紹介
テレワークのデスクの選び方とは?使い方に応じたおすすめデスク9選
また、デスク環境を整えるには、ABW※の導入もおすすめです。個人が自由に作業に合ったスペースを選べることで、仕事のしやすさや生産性のアップが期待できます。
※ABW(Activity Based Working):仕事内容にあわせて働く場所や時間をワーカー自身が選べる働き方
作業内容に合わせてデスクを選べば、省スペース化と使いやすさを両立できます!Garage(ガラージ)ではスペースを上手に使えるさまざまな形状・サイズのデスクや関連アイテムを取り揃えているので、ぜひご活用ください◎
次回もお楽しみに!