

働き方は多様化してきていますが、自分にはどんな働き方が合っているのか、どんな働き方がしたいのか、悩んでいる人もいるかもしれません。
「”働く”を考える」第2弾の今回は、実際にハイブリッドワークを選択している人のリアルな声を集めてみました。
メリット・デメリットをどちらにも踏み込んだユニークな回答が得られたので、是非働き方を考える参考にしてみてください!
ハイブリッドワークとは?選んだ理由とは?
ハイブリッドワークとは、出社して働くオフィスワークと、家やシェアオフィスなど、会社以外の場所で働くテレワークを組み合わせた働き方のこと。
従業員がそれぞれの状況に合わせて、柔軟に働くことができます。
Garageメンバーでハイブリッドワークを選択している人たちは、どんな理由でハイブリッドワークを選んだのでしょうか?
実際の回答から、その理由として多かったものをご紹介します。

選んだ理由1:仕事とプライベートのバランスを取りたい
アンケートの回答で多かったのが、
・育児のため
・子育て中のため
・プライベートとのバランスが取りやすいから
というもの。
在宅勤務があると、子どもの送り迎えや病気でお休みする際などに対応できたり、プライベートの時間が作りやすかったりするようです。
選んだ理由2:通勤時間がもったいない
「通勤時間がもったいなく感じる」も多かった回答。
通勤時間がなくなることで、時間にも体力にも余裕ができるため、ハイブリッドワークを選択しているという人が多くいました。
選んだ理由3:その他
上記以外の理由としては、
・その時の業務内容に合わせて在宅か出社かを選んで働けるから
・変化をつけた働き方が理想だから
・コロナ禍で経験したテレワークのメリットが多かったから
などもありました。
自分の状況や考え方などに合わせて、最適な方を選んで働くことができるのが、ハイブリッドワークを選択している理由のようです。
出社して働くメリットとは?
今回のアンケートで分かったのは、出社のメリットと在宅のデメリットが表裏一体なことです。まずは、メンバーが感じている出社して働くメリットをご紹介します。

出社のメリット1:コミュニケーションが取りやすい
多くのメンバーから挙がっていたメリットは「社内でのコミュニケーションが取りやすい」というもの。
・対面でコミュニケーションが取りやすく、意思疎通がスムーズ
・会話の温度感で物事を判断しやすい
・相手の様子を見て話しかけることができる
・雑談するだけで楽しいし、仲が深まる感じがする
など、コミュニケーションに関するメリットの声が多数ありました。
人の温度を感じられるコミュニケーションが図れるのは、出社して実際に顔を合わせているからこそといえるでしょう。
出社のメリット2:ちょっとした相談がしやすい
「ちょっとした相談がしやすい」も、出社して働くメリットとして多かった回答です。
・在宅だとちょっとした相談や確認がしたいだけでも、チャットやメール、電話などでしなければならず、些細なことが聞きづらいが、顔を合わせられる出社ならすぐに聞ける
・ちょっとした確認がすぐできる
・相談事をしていた時にたまたま近くにいて聞いていた人が解決策を知っていた、などの偶発的な出来事が起こる
といった声が寄せられました。
出社のメリット3:働く環境や生活リズムの整いやすさ
コミュニケーションや相談事に関するメリットの他には、
・ネット環境がいい
・オフィスと家の間で買い物に立ち寄りやすい
・外出できるくらいの格好をするので、ダメ人間にならない
などの回答もありました。
オフィスの作業環境が整っていることや、外出するからこそ得られる機会も、出社して働くメリットですね。
出社して働くデメリットとは?
ハイブリッドワークを体験してみたことで、これまでは当たり前だった”出社”という働き方について、問題や課題を感じるようになったことも。どのようなところに、出社のデメリットを感じたか、メンバーの声をご紹介します。
出社のデメリット1:通勤に関する問題
出社のデメリットの回答として多く得られたのは、
・通勤が苦痛
・通勤が大変で疲れる
などです。通勤の大変さから解放されたいと思っている人が多いと考えられます。
一方で「通勤時間が仕事の整理の時間になる」ため、メリットに感じているメンバーも。使用する路線や時間帯などによっても、この辺りは大きく意見が分かれそうです。

出社のデメリット2:オフィスの環境に関する問題
意外に多かったのが
・フリーアドレスのため席が取れないことがある
・モニターのない席だと不便
など、オフィスの席に関するデメリット。
せっかく出社しているのに、環境が原因で作業がスムーズに進まないと、不満につながってしまいそうです。この辺りは、出社率と座席数のバランスを考えた取り組みや、業務内容に応じては固定席を作ってみても良いかもしれません。
出社のデメリット3:集中しづらいことがある
また、出社のデメリットとして
・話しかけられて作業が止まることがある
・周りの人の話し声が気になる時がある
・1人で集中して作業できない
などの意見もありました。
出社時のメリットである「気軽に相談できる」「ちょっとしたことを確認しやすい」点が、時にデメリットに感じてしまう可能性がありそうです。
その他には、
・雑用が増える
・お昼にお金がかかる
・MTGで一日が終わる
・終業後に予定を入れにくい
などのデメリットが挙がっていました。
業務以外のTo Doが発生したり、ランチに意外なお金がかかるなど、リアルな声ですね。
MTGで一日が終わるのはリモートでも起こり得ることなので、出社と在宅で違いはありそうかなど、深堀りして聞いてみたいポイントです。
在宅で働くメリットとは?
Garageメンバーが在宅で働く場合には、どんなメリットを感じているのでしょうか?
実際のアンケートで得られたメンバーの声をチェックしてみてください。「分かる!」と共感できるポイントや「これは意外!」と思う声があるかもしれません。

在宅のメリット1:時間を有効に使える
在宅で働く場合のメリットとして多かったのは、
・時間を有効に使える
・朝晩にゆとりができる
・家族の体調不良にも臨機応変に対応できる
など、時間に関する回答。通勤時間がなく、その分の時間を有効に活用できることは、在宅勤務のかなり大きなメリットですね。
中には勤務前に洗濯機を予約しておいて、お昼休みに干すというように、仕事と家事を上手に組み合わせているメンバーも。工夫次第で時間をうまく活用できるので、プライベートな時間により余裕がもてそうです。
子どもの早退や不測の事態が起こった場合なども、在宅だとすぐに駆け付けられるのは働くママパパにとって心強いですよね。
在宅のメリット2:通勤に関するストレスがない
・通勤のストレスから解放される
・通勤がなく身体的に楽
などの声が多く寄せられていました。
往復2時間を有効活用できたり、満員電車に乗らなくてすむのは、在宅の大きなメリットですよね。
在宅のメリット3:集中して作業ができる
在宅勤務の方が、出社するよりも集中できるという回答も多く見られました。
具体的な回答としては、
・1人で集中しやすい
・話しかけられないので集中して作業するのに向いている
・対人ストレスが減る
が多く寄せられていました。
自分のペースで集中ができ、仕事ができるのは、在宅勤務のメリットですね。
タスクによっては、人に相談しないと進められない・協業した方が良いアウトプットができるケースもあると思いますが、自分一人で黙々と進められる業務については、在宅勤務はぴったりなのかもしれませんね。
在宅で働くデメリットとは?
対して、Garageメンバーが在宅で働いてみて、感じたデメリットを紹介します。実際に在宅勤務を体験してみて初めて、実感できるポイントかもしれません。
在宅のデメリット1:コミュニケーション不足を感じる
在宅で働いている人が感じやすいのが、出社しているメンバーとのコミュニケーションの難しさ。電話やメール、チャットツールなどでやり取りしなければならないため、
・質問の回答をもらうのに時間がかかる
・社内で起きた問題の話題が入ってこない
・自分だけオンラインでミーティングに参加していると、温度感が掴みづらく発言に躊躇してしまう
などがデメリットとして挙げられています。同じ空間にいないため、ちょっとした会話もしづらく、対面よりも距離を感じることが多そうです。
また、オフィスでは、メンバーとのコミュニケーションが適度な刺激やリフレッシュになり、新しいアイディアが創出されることも。しかし、在宅で働いていると、そのような機会も少なくなるでしょう。
在宅のデメリット2:環境が整っていない
仕事をする環境に関する意見も多く集まりました。
具体的には、
・複合機で資料の印刷ができない
・通信回線が途切れることがある
・オフィス用家具と違って家庭用家具は身体に負担が大きい
などです。
仕事をするために整えられているオフィスとは違い、生活をする空間である家では、どうしても整えられない部分がありそうです。
通信回線の見直しや、疲れにくいチェアへの買い換えなどによって、少しでも改善できる可能性があると思うので、在宅勤務をしている周りのメンバーに相談してみるのも良さそうです。
実際にGarageで取り扱っているオフィス家具のモデル機を使用して、レビューしてみるなど、Garageならではの取り組みもできるかもしれません。
在宅のデメリット3:切り替えが難しい

一人で集中できる反面、仕事とプライベートの切り替えが難しいという意見もありました。
例えば、
・「ON」「OFF」の切り替えが難しい
・他人の気配がないので、刺激が得られにくい
・集中力が続かない
などです。
特に、在宅で仕事をしていると陥りがちなのが、時間の管理がルーズになること。メンバーが近くにいないため緊張感が薄れ、仕事に必要以上の時間をかけてしまうこともあるようです。
これは、イギリスの歴史学者・政治学者のパーキンソンが唱えた、「仕事の量は、利用可能な時間をすべて使い果たすまで拡大する」という法則で説明される事象。与えられた時間に余裕があると、それだけ時間を使うというものです。
また、在宅勤務は一人で集中できるというメリットはあるものの、その集中力が続かないという問題も。
人が集中力を維持できる時間には、15分、45分、90分のリズムがあると言われています。
ハイブリッドワークを選択しているメンバーの中で、一人ゆえの切り替えの難しさを抱えている人は結構いるようなので、有志でオンラインを繋いだ状態で仕事をする時間を作ってみても良いかもしれません。
ハイブリッドワーク、選択してよかった?
今回のアンケートで「ハイブリッドワークを選択している」と回答した人のほぼ全員が、「今後もハイブリッドワークを続けたい」と回答していました。
・仕事だけでなく自身の生活も考えながら効率的に働けるから
・プライベートも充実させたいから
・今後ライフスタイルが変わっても、それに合わせて働けそうだから
・子育て世代には恩恵が大きいから
など、理由は様々ですが、総じてハイブリッドワークに対する満足感が高いようです。
その反面、テレワーク時には、リアルタイムでの相互のコミュニケーションが成立しにくいことや、メンバーとの偶発的な出会いによるインスピレーションの機会が失われてしまうなどの課題にも目を向ける必要があります。
ハイブリッドワークを選択している人たちの生の声、いかがでしたか?
ご紹介した回答が、働き方を考える参考になれば幸いです。
自身の状況に合わせて働き方を選べるハイブリッドワーク。心や体の余裕につながりそうですね。
次回もお楽しみに!