

家具のなかでも椅子は使用頻度も影響度も高く、使うシーンに合わせた適切なチョイスが重要になるアイテムです。
今回は、さまざまな椅子の種類と特徴を解説。
「この椅子で仕事をするならこんな使い方・選び方がおすすめ」といった、自宅でも働きやすい椅子選びのヒントを、オフィス家具のプロショップ・Garageならではの視点でご紹介します。
椅子の選び方:おさえておきたいポイントとは?
たくさんの種類がある椅子。種類が多いだけに、選ぶ時は迷ってしまうものです。
選び方のポイントをおさえて、運命の椅子に出会いましょう。
①サイズ
サイズを選ぶ際には、①座る人の身体に合っているか、②テーブルやデスクのサイズに合っているか、の2つのサイズを確認しましょう。

①座る人の身体のサイズに合っているかは、
・座面の高さ
・座面の奥行き
が重要なチェックポイント。
座面の高さは、一般的に男性は41~45cm、女性は38~41cmが理想といわれています。しっかり座った時に、足裏全体が床につくようにしましょう。
奥行きは一般的なものは40~45cmですが、体格が小さい人は一般的なものでは奥行きが深すぎる場合があります。奥行きが深すぎて脚が浮いてしまうと、体重が分散できず疲れやすくなるので注意が必要です。
深く座った時に、膝と足首が90度くらいになるものを選びます。
②テーブルやデスクのサイズに合っているかは、
・座った時の肘の位置とデスクの高さ
・アーム(肘あて)がテーブルやデスクの高さに合っているか
などをチェックします。
椅子に座って机に手を置いた時に、上腕部分を垂直に下ろして肘の角度を90度くらいに開ける体勢が理想です。
また、アームが机の下に入らないと使いにくくなってしまうことも。スペースが限られている場合には、アームの高さも確認しましょう。
さらに、椅子全体のサイズが大きすぎると部屋に圧迫感を与えてしまう場合もあるので、バランスを考えたサイズを選ぶことをおすすめします。
②素材
座り心地に直結し、見た目にも影響が大きい椅子の素材。
どんな座り心地を求めているのかを明確にしてから選ぶと◎です。

・ファブリック(布張り)
柔らかな肌触りが心地よいファブリック素材の椅子。肌触りを重視したい人におすすめです。ただし汚れやすいので、小さなお子さんが使う場合や食事用に使う場合には、撥水加工や汚れ防止加工などがされたものを選ぶと良いでしょう。
・レザー(本革)
価格が高く、高級感や重厚感があるレザー。年数を経ると味が出てくるのも魅力です。水拭きができないので、専用のメンテナンス用品を使った手入れが必要です。
・ビニルレザー
合成皮革のひとつ、ビニルレザー。硬くツルツルとした肌触りで、防汚性に優れています。本革に比べて安価です。
・ウレタンレザー
メンテナンス性に優れていて、より天然皮革に近い肌触りのウレタンレザー。ただし、加水分解を起こしやすく、汗や水分が染み込んでしまうと表面が剥がれてしまう場合があるので、注意が必要です。
・プラスチック素材
プラスチック素材は軽量で安価。ポップな雰囲気を演出できます。その反面、冷たさや安っぽさが出やすいので、お部屋のイメージと合うか吟味しましょう。
・メッシュ素材
通気性抜群のメッシュ素材は、夏場でも快適に使用できます。稀に透ける感じがあまり好きではない、という人もいるので、実物を見てみることをおすすめします。
③座り心地
デザイン重視で椅子を選ぶのも間違いではありませんが、座り心地の良さは椅子選びの重要なポイントです。

まず、座り心地の良さに影響を与えるのは、座る人の体重。椅子によっては体重を感知して背もたれのロッキングの強弱を自動で調節する機能が搭載されているものがあり、個々の体重に合った心地よいリクライニング感を得られます。また、ロッキングの調節と併せて座面がスライドする機能があれば、さらに座り心地が快適なものになるでしょう。
背あて(ランバーサポート)があるタイプは、腰や骨盤をサポートしてくれるので、正しい姿勢が保ちやすくなります。
また、座る時間によって座面の柔らかさを選ぶのも大切。
ソフトな座り心地のものは、最初は感触が良く思えますが、支えが少ないため疲れやすいという特徴があります。
逆に硬めの座り心地のものは、最初は当たりが悪く思えても、支えてくれるため疲れにくいという特徴が。
モールドウレタンという、専用の金型に液状ウレタン原料を流し込んで成形した素材を使った椅子は、座り心地も良く耐久性も高いので、人間工学に基づいて作られたオフィスチェアによく使われています。
椅子の種類×特徴を徹底解説!
シーンや用途ごとにたくさんの種類が用意されている椅子。その種類と特徴を解説します。

ダイニングチェア
ダイニングチェアは、食卓用の椅子のことです。背もたれのあるタイプが多く、素材は木製やファブリック張りが主流です。
テーブルで仕事をするなら、”肘かけなし”を選ぶのがGarageのおすすめ。自由に動けて邪魔になりません。
オフィスチェア(デスクチェア )
オフィスチェア(デスクチェア)は、腰サポートやリクライニング、キャスターなど、長時間快適に座るためのサポート機能が豊富に搭載されています。
ヘッドレストやランバーサポートをはじめ、座面の高さや奥行き調整機能付きなど、多機能なものが多いのが特徴です。
「はたらくをたのしく」がモットーのGarage的には、リモートワーク中心の人なら姿勢維持は集中力に直結するので、オフィスチェアは投資の価値あり。
サイズや高さを考慮すれば、ダイニングテーブルと合わせてダイニングで仕事も可能です。
ゲーミングチェア
デスクでゲームをする人向けに開発されたゲーミングチェア。没入感を誘う身体を包み込むような形状のものが多く、ホールド感が強いのが特徴です。
腰の負担を軽減してくれるランバーサポートがついているものが多く、オフィスチェア同様にヘッドレストも搭載。足を乗せるオットマンつきのものも多く、サポート機能が充実しています。ゲームのみならず、長時間のデスクワークにも最適です。

スタッキングチェア
スタッキングチェアは、積み重ねできる椅子のこと。ミーティングチェアともいい、持ち運びしやすい形状と重量のものが多く、使わない時は重ねて収納できるのが特徴です。
ネスティングチェアという、水平に重ねられるタイプのスタッキングチェアもあります。
背もたれのあるチェアタイプは、ダイニングテーブルで使用するのにおすすめ。店舗のテーブル用にもGoodです。
背もたれのないスツールタイプは、コンパクトで移動が楽です。予備のチェアとして使えますが、背もたれがないと疲れてしまうので長時間の使用には不向き。
書類や備品などのちょい置きスペースとしても使えます。
ラウンジチェア・ロッキングチェア
ラウンジチェアとは、ホテルのラウンジにあるような、足を伸ばして座れる椅子のことです。ロッキングチェアは椅子の脚の先端がカーブしていて、座ると前後に揺れる椅子。どちらも読書やくつろぎタイム用に使われます。
リラックス効果を重視していて、背もたれやクッション性の高いものが多いのが特徴。インテリアのアクセントになるように、デザイン性も重視されています。
クリエイティブ系の仕事をしている人なら「考える椅子」として導入するのも◎。リラックスすることで、良いアイデアやヒントが浮かぶかもしれません。
ソファ ー
ソファーは背もたれがある長椅子。座ったり横たわったりでき、リビングや客間などに置かれることが多い椅子です。
背もたれを後ろに倒せるリクライニングソファーや、足を伸ばせるようになっているカウチソファー、L字型になっていて部屋の角にフィットするコーナーソファー、背丈が低く圧迫感がないローソファなど、種類も豊富。
サイズも1人掛けのコンパクトなものから4人掛けのものなど様々なので、実際に目で見て確かめると失敗がありません。
基本的にソファーは休息用として使われることが多いですが、短時間なら、ソファーの高さに合ったパソコンテーブルやサイドテーブルなど、座ってPC作業ができるアイテムを使ってソファーで作業をするのもアリでしょう。
イージーチェア
くつろいで座れるようにデザインされたイージーチェア。座面が広く、1人掛けのものが多いのが特徴です。背もたれがゆるやかに傾斜していて、肘掛けがついています。
「安楽椅子」や「休憩椅子」とも呼ばれています。

スツール
スツールは、コンパクトで多目的な、背もたれがない簡易タイプの椅子です。座面の下が収納スペースになっているボックススツールや、積み重ねができるタイプのスツールもあり、移動が楽でサブ用途としても使えて便利です。
立ち仕事やキッチンでの軽作業にぴったりで、スペースがあればちょっとした物置台への転用も可能。短時間のPCチェックにも使えます。
カウンターチェア ・ハイスツール
カウンターチェアはハイスツールともいわれる、脚が長いタイプの椅子です。バーやレストランのカウンターなどで使われています。脚が細く、座面が狭いものが多いので、部屋や空間をすっきりと見せてくれます。
長時間座ると背中や腰に負担がかかる恐れがあるので、立ったままPC作業や仕事をするスタンディングワークの際や、ちょっと座って休憩したい、といったシーンでの使用がおすすめです。
ベンチ
ベンチは複数人用の椅子で、背もたれのあるタイプとないタイプの両方があります。ダイニングや玄関などで使われることが多く、一般的な作業用には向きませんが、一時的な来客用や待機スペースとして使うのに向いています。
サイズにもよりますが、ダイニングに置く場合には資料や物の一時置き場にすると、テーブルを広く使えます。
シーン別・おすすめの椅子を紹介!
使う場所やシーンごとに、Garageおすすめの椅子をご紹介します。
ダイニングで仕事をするなら

ダイニングで仕事をする場合におすすめなのは、コンパクトなダイニングチェア。座面や背面にクッションを追加すれば、快適性がアップします。
Garageでご用意しているダイニングチェアは、インテリア性が高くおしゃれなのはもちろん、座面の高さが変えられて作業しやすくなるものもたくさん。肘掛けがないタイプを選ぶと、PC操作や立ったり座ったりの動作がスムーズになります。
Panem チェア
アームレストのないミニマルな細身デザインが特徴のパネムチェア。圧迫感のないコンパクトなサイズ感で、ダイニングにもおしゃれに馴染みます。
座面は360度回転式で、体型や用途に合わせて高さ調節も可能。キャスター付きですいすい移動できます。
ARMOR_NOA ROUND CHAIR 上下昇降 (アーマー・ノア ラウンドチェア)
すっきりしたフォルムと、身体を包み込むようなデザインが人気のアーマー・ノア ラウンドチェア。フェイクレザーの年齢層を選ばない落ち着いた色合いも魅力です。
上下昇降機能付きで、座面の高さも調節可能。360度回転するので、立ったり座ったりも楽ちんです。
LUZチェア
ルス チェアは、シンプルなデザインがおしゃれな北欧スタイルチェア。織り感がある生地が張られ、背もたれにはボタン留めのアクセントが効いています。
空間を明るくするグレーと、すっきりと引き締めてくれるブラックの2色をご用意。ダイニングの雰囲気に合わせてチョイスできます。
ダイニングワークシリーズ ワークチェア
ダイニングワークシリーズのワークチェアは、木の温もりとスチールのかっこよさが絶妙にマッチした、頑丈さとデザイン性を兼ね備えたチェア。
荷物収納に便利な網状棚をセットすれば、バッグやブランケットも収納できます。
キャスター付きで移動も楽々。PVCレザーの座面は水拭き可能で、お手入れも簡単です。
書斎やワークテーブルで仕事をするなら
書斎やワークテーブルで仕事をするなら、椅子にもぜひこだわりましょう!
Garageでは、他にはないおしゃれなカラーリングが魅力のデスクチェアが沢山◎ エルゴノミクス(人間工学)を重視したワークチェアもあるので、デザインにも機能にもこだわったラインナップからお気に入りを探してみてください。

Fita2チェア
背もたれにしなやかなメッシュ素材を使用したFita2は、多機能なのにコンパクト。ゆったり座れて、快適な座り心地です。カラー展開も豊富で、お部屋の雰囲気に合わせたカラーのチョイスが可能。自分だけのこだわり空間が演出できます。
肘掛けは、肘掛けなし、ループ肘、アジャスト肘の3タイプから選べます。
エルゴヒューマン pro2 ハイタイプ
エルゴヒューマンpro2ハイタイプは、エルゴヒューマンシリーズのヘッドレスト付きスタンダードモデル。背もたれと一体化していることが常識だったランバーサポートを独立させ、より確実な腰部のサポートが可能になりました。
従来のブラックフレームに加え、クールなグレーフレームも仲間入り。張地も5色から選べるので、自分だけ感がアップします。
HAG Capisco Puls
ホーグ カピスコパルスは、前向き、後ろ向き、横向きと、変幻自在な座り方ができるチェア。座りながら姿勢を変えることで、軽度な運動にもなります。
特徴的なクロス型のバックデザインは、腕が振りやすいようにデザインされたもの。胃や内臓の圧迫を防いで、深い呼吸を促します。
その日の気分で部屋を移動して仕事をするなら
いつも決まった場所で仕事をするのではなく、その日の気分や状況によって部屋を移動して仕事をする場合には、スツールや軽量チェアがおすすめ。部屋に応じて使い分けるのが便利です。
サイドテーブルがあれば、さらに仕事のしやすさがアップします。

Garage GS1ソファー スツール
長時間座っていても疲れにくいGarageのオリジナルソファーのスツールタイプ。作業がしやすいように、通常のソファーよりウレタンが若干硬めに作られていて、姿勢が崩れにくいのが特徴です。
厚みがあり柔らかな肌触りのファブリックは、縦横の糸の色が異なり表情豊か。表面には撥水加工が施されているので、もしも飲み物をこぼしてしまってもさっと拭き取ることができます。
Wilkhahn Stitz ハーフシーティングチェア
「立つ」と「座る」の中間姿勢で身体を支えてくれるウィルクハーン スティッツ ハーフシーティングチェア。日々の仕事中が着席姿勢ばかりでないことに着目して開発された椅子です。
腰掛けてできる動作の幅が広がり、作業効率もアップ。座面の高さの調節も可能で、上下昇降機能付きのデスクとの相性もぴったりです。
サイドテーブルTC
TCサイドテーブルは、テーブルとしてもチェアとしても使える優れもの。ちょっとした作業を座って行いたい場合に便利です。
座らない時はサイドテーブルとして、ちょっと座って作業をしたい時には気軽に移動させて…と、活用の幅が広がります。
椅子選びは「どんなシーンで」「何を重視するか」を明確に!
デスクチェアを選ぶ際、種類やデザイン、機能が沢山あるので迷ってしまいますが、そんな時は「どこで」「どんな風に使うのか」「何を重視したいのか」をはっきりさせておくと、スムーズに椅子選びができるはずです。
是非、自分の生活スタイルや働き方に合った椅子を見つけてくださいね!次回もお楽しみに!