vol.21 【働く女性を応援】自宅で仕事・働きながら子育て、どうやってるの?

コラム021

働き方が大きく変わった2020~2021年。今回Garage(ガラ―ジ)では、様々な環境で働く女性の現状を知るべく、web制作に携わる仕事をしている4人の女性にアンケートを実施しました。
色々な働き方を知ることはもちろん、会社や自宅で働く際のバランスのとり方、家族がいる中でどのように在宅ワークの工夫をしているのか、ご紹介します。

01. 20代 夫とニ人暮らし(1LDK・自室なし)職業:WEB制作 A子さんの働き方

働き方:出社+在宅
仕事内容:ECサイトで家具を販売する部署で、企画や制作などを含めたSNSの運営商品、ブランド情報の発信、販促物の企画、制作を行っています。新型コロナウイルスがきっかけで、出社だけでなく在宅でも仕事をする機会が増加。
趣味:旅行、カフェ巡りやおいしいものを食べること、ドラマ鑑賞

① 日々どんな流れで働いているの?

オフィスに週1回出社するかしないか、オフィス出社・在宅時で、起床時間はほぼ変わりません。買い物はまとめて土日にして、平日は外出しないことも増えました。

出社時の1日の流れ

席は決まっていないフリーアドレス制/ホテリング制(事前に「Suwary スワリー」という座席管理システムを利用して席を予約)。他の人に背を向ける席ではなく、全体を見られる席を選ぶようにしています。

在宅時の1日の流れ

朝勤務開始時に報告、メールチェック、やることをスケジュール登録。お昼休みの報告、仕事終了の報告。

仕事をする場所:ダイニングテーブルで、座る向きを変えたり工夫して仕事をしています。座る方向によって時計が見えない等不便があることもあります。冬は気分を変えて、こたつでソファーを背もたれにして床座りで作業もしていました。

在宅によって変わったこと:よく電話するようになりました。チャットでは伝えづらいことは電話、顔を見て伝えた方がいいことはwebミーティングと、使い分けています

②「自宅で働く・オフィスで働く」メリット・デメリットとは?

オフィス勤務のメリット

オフィスで周りに人がいる雑多な感じも、それはそれで集中できます。オフィスは仕事モードになれる環境だと思います。

在宅勤務のメリット

帰りがいつも遅かった夫(職業:SE システムエンジニア)とご飯を一緒に食べられるようになった/時間の余裕をもって家事ができる(夫のお弁当を作った後、1時間空き時間になり朝のニュースをゆっくり見たり、洗濯など家事をしたり、出社時にはできないことができます)/美容院など最終受付に間に合うなど、普段行けない用事も済ませられる/周りの人に話しかけられないため、一人で集中しやすい/都内に無理して住まなくてもいい(もっとテレワークが浸透すれば、家賃安いところに住むのもいいなと思っています)

在宅勤務のデメリット

対面で人と話す機会が減るので寂しいです。また、対面でないとうまく伝わらなかったり、伝えられなかったりすることがあります。webでも顔は合わせていますが、会話の間だったり、多少諦めてしまうときがあります。

2人暮らしならではの在宅勤務のデメリット?

2020年4月の緊急事態宣言時、3か月程一緒に在宅勤務で大変だったため、今後は2人同時の在宅は避けたいです。在宅勤務か、オフィス勤務かを自分で選べるようになるといいなと思います。

大変だったこと:寝室以外に部屋が1つしかないため、2人とも在宅でweb会議がある場合、どちらかが寝室に移動しなければならず、なんとなく夫優先で自分が移動しなければいけない雰囲気に。
夫は会社方針で仕事中カメラを繋ぎっぱなしのため、突然話し始めることがありました。私の電話の声やPCの音声なども、夫が繋いでいる相手に聞こえてしまったことも。

③ 働くうえでの自分へのご褒美は?

ウーバーイーツの利用や、お昼にデザートだけコンビニに買いに行くこと。家で焼肉、しゃぶしゃぶをするための鍋プレートを購入したいと思っています。

02. 30代 一人暮らし(1K) 職業:WEB制作 B子さんの働き方

働き方:出社+在宅
仕事内容:ファンサイト・公式サイトなどのディレクションを経て、現在はGarageサイトを運営。商品ページ作成やサイトの新規企画立案等を行っています。元々出社ベースで働いていましたが、新型コロナウイルスがきっかけで現在は月の半分以上が自宅でリモートワークです。
趣味:ライブや音楽鑑賞、雑貨屋巡り。映画鑑賞も趣味で、レディースデーが楽しみ

① 日々どんな流れで働いているの?

だいたい週に1回出社。平日は2~3日は家の中で完結することが多いです。在宅の日は1時間ほど夜から朝のタイムスケジュールが遅くなります。理想は起床時間を変えず散歩などの時間にあてること!
出社日は、他の人のスケジュールを見て出社率が低そうな日、業務内容的に出社のほうが仕事しやすい日にしています。

土日は出掛けたり出掛けなかったりで平日とあまり変わりはありませんが、時間の制限は用事があるとき以外しないように意識しています。朝自然と起きるまで寝たり、思いついたまま行動したり、天気がよければ外出したり。平日に時間を意識して行動する代わりに、土日は意図的にだらけて過ごすことが多いです。

在宅によって変わったこと

文字ベースのやりとりがどうしても増えるため、どう伝えたら相手に伝わるかをより考えるようになりました。上手く伝わらなかった場合は振り返り、どのように伝えればよかったのかを考え、次に活かせるよう努めています。
また、お昼時間の過ごし方が変わりました。在宅ではご飯を食べてしまえばその後は家事をしたり、散歩やスーパーなどの外出にあてたり、最近は平日に時間の都合の付きやすい子育て中の友人と30分のテレビ電話をしたり、1時間を有効に使えています。

自宅の働く環境を工夫

自宅が仕事場となると、会社以上にデスク周辺を整えたくなることを実感しました。2020年3月頃の在宅勤務開始時はローテーブルに床座りでしたが、お尻が痛くなったため、ソファーで作業できるように高さ調整タイプのサイドテーブルを購入。
その後、会社の方針で在宅勤務が定常化したためデスクとチェアを購入し、部屋の模様替えによりワークスペースを確保しました。さらに机上棚、配線ボックス、折りたたみタイプのPCスタンドを追加、冬にはヒーターを導入したり快適空間へと常に進化中。次はキーボードを購入予定です。

②「自宅で働く・オフィスで働く」メリット・デメリットとは?

出社と在宅が混在するような形で1年近くを過ごし、段々とこういう時は出社しよう、今日は在宅で問題ないなというのが感覚で判断できるようになってきました。在宅勤務では仕事とプライベートのメリハリが難しい部分もありますが、同時に自己管理の大切さを実感しています。

オフィス勤務のメリット

なんでもない雑談で気分転換ができます。一人暮らしだから特にそう感じるのかもしれませんが、働く上で意外とこれがとても大切だなと思いました。

在宅勤務のメリット

出社時よりもやるべきタスクを明確化するようになった(在宅時は自己管理なので、時間単位で落とし込む意識が習慣づきました。目標時間を立てることで、終わらない時に、自分の効率が悪い?仕事のボリュームが想定より多い?など今まで以上に意識できるようになっています)/いい意味でも悪い意味でも自分一人の空間になるため、その日のスケジュール調整がしやすい(例えば、他の方に声を掛けられて手が止まることも、よっぽど緊急で連絡がくる以外には在宅時にはないため)/お昼時間を有効に使える(家事、スーパーなどの用事をさっと済ませられます)

在宅勤務のデメリット

平日の仕事とプライベートのメリハリが若干つきづらい(ここまではやり切りたいとやっていると気付くと残業が長引いたり、終業後もなんとなく仕事のことが頭から離れなかったりします)/人と話すことが圧倒的に減った(オンラインミーティング、電話などで話すのとリアルで話すのはまた種類が違うなと思います。ブレストのようなその時の雰囲気、合いの手のような会話から何かが生まれるかもという打ち合わせはリアルがいいなと思います)

③ 働くうえでの自分へのご褒美は?

好きなアーティストの動画を見ること。今は一番のご褒美のライブに行けないので動画で癒しをもらっています。
また、数ヶ月忙しくて残業しがちだったので、落ち着いたらご褒美として有給休暇を取ることを目標に頑張っていました。
その他にも、仕事帰りのコンビニスイーツや、欲しいものは欲しい時に買う「我慢しない」こともご褒美です。この半年では、PCとレコーダーを購入しました。

03. 30代 母親とニ人暮らし(3LDK) 職業:ライター C子さんの働き方

働き方:在宅
仕事内容:20年程販売職を経験した後、専業ライターに。前職がシフト制で生活時間がまちまちでプライベートが確保しづらかったことに加え、2000年前後のSOHOブームで自宅で仕事をすることに興味があり、時間や場所に囚われない在宅ワークを開始。前職在職中の副業として在宅で仕事をしていましたが、軌道に乗ったため専業ライターとして独立しました。
趣味:音楽鑑賞・楽器演奏・インターネット

① 日々どんな流れで働いているの?

平日は仕事、土日を休みにしています。月末など忙しい場合には土日も仕事をすることがあります。

自宅で働く1日の流れ

8時に起床後、9時~14時頃まで仕事をし、以降夜までは家事時間や自由時間としています。21時から23時まで再び仕事にとりかかり、25時頃には就寝。

仕事をする場所:新型コロナウイルスが流行する前は自宅に限定せず、カフェなどでも仕事していました。基本的にテキストベースで仕事のやりとりを行い、制作は1人で黙々と行います。週1回程度オンラインでMTGをしています。

②「自宅で働く・オフィスで働く」メリット・デメリットとは?

自宅で働くメリット

前職は通勤片道1時間必要だったので、通勤の負担がなく、自分の裁量で仕事ができることです。また、時間や心に余裕をもって生活できている気がしています。出社することによって生じやすい人間関係のストレスが全くないことも、働き続けるうえでメリットだと感じています。

自宅で働くデメリット

自宅で働くのはオンオフの切り替えが難しく、だらだらしてしまいがちです。仕事が立て混んでくると、家族の協力が必要になることもあります。

自宅で働く際の工夫

ポモドーロ(”短めの作業⇔短い休憩”を繰り返す)で集中力を維持できるようにしています。また、良いお茶とお菓子で気分転換。その他、アロマや音楽も活用しています。コロナ禍の運動不足対策として、エアロバイクも使っています。仕事を少々詰め込み過ぎる傾向があるので、ペースを安定させられることが理想です。

③ 働くうえでの自分へのご褒美は?

美味しいものを食べる・たっぷり寝ることが自分へのご褒美です。また、便利な家電やガジェットをプレゼントされたら嬉しいです。今後の目標はプライベートを充実させ、仕事の面ではメディア運営やプログラミングにも興味があります。

04. 30代 四人暮らし(4LDK 戸建て) 職業:ライター D子さんの働き方

働き方:在宅
仕事内容:前職では金融機関に勤め、出産を機に退職。上の子が小学校・下の子が幼稚園に入り落ち着いた頃、自治体主催のイベントで在宅ワークの存在を知り、家で働き始めました。現在はwebコンテンツ用の記事制作の仕事を在宅で行い、歴3.5年になります。
趣味:音楽鑑賞・料理・ピアノ。休日は子どもたちの勉強を見たり、一緒にお菓子を作ったりして過ごしています。

① 日々どんな流れで働いているの?

週に3~4日働き、週に1度はオンラインMTGに参加しています。土日祝日は基本的に休みですが、必要に応じて稼働。
※現在のお仕事はシフト制であらかじめお休みの日を申告、学校行事や用事のある日は日中の稼働にお休みをいただいています。

自宅で働く1日の流れ

夫、子どもたちの出勤と登校を見送り家事を済ませてから仕事開始。基本的にはお昼前後に休憩時間を入れつつ、子どもたちが帰宅する前には1日の業務を終わらせるように心がけています。
日中に用事があり稼働できなかったときや、日中で予定の仕事を終えられなかったときは、夜21:00以降、子どもたちが寝てから仕事をすることもあります。そのタイミングで夫が帰宅するため、夕食の準備や後片付けなどもあり、実際にはなかなか始められない日も多いです…。

仕事をする場所:リビングに家族誰でも使えるフリーデスクを置いており、そこで仕事をしたり、ダイニングテーブルでしたりと、その日の気分によって場所を変えています。

②「自宅で働く・オフィスで働く」メリット・デメリットとは?

自宅で働くメリット

通勤時間0分!が何と言ってもメリットです。子どもの学校のPTA役員を務めているので、学校行事や習い事などスケジュールを調整しやすい点が本当に助かっています。また、子どもの塾用のお弁当を作る時間を確保できるのもありがたく、自分の都合の良い時間に働けるのも大きなメリットだと思います。

自宅で働くデメリット

オンオフの切り替えが難しいです。「仕事を家に持ち込まない」ができません。学校の長期休み中は、子どもたちがいるためメリハリがつけづらく、昨年度の休校期間中は少し大変でした。
また、ずっと家にいるがゆえに、仕事をしながら掃除などの家の中のことがつい気になってしまうこともあります。

今後取り組みたい自宅で働くための環境づくり

集中する空間を作りたいです。リビングにあるフリーデスクで仕事をしていますが、本当は自分だけの「働く場所」的な空間を作りたい…。自宅2階に書斎部屋はあるものの、機能しておらず、今年こそは整えたいなと考えているところです。

③ 働くうえでの自分へのご褒美は?

たまに行くヘッドスパやエステ、また、新型コロナウイルスが流行する前は時々行くライブもご褒美でした。母の日に3食4人分の料理を作らず、1日何も気にせず、ゆっくり本を読む時間がもらえたなら、本当に嬉しいですね。
ご褒美とは少し違いますが、前職在職中に途中であきらめた資格を取得するための勉強も今後していきたいです。

それぞれにメリットやデメリットがあるオフィス勤務と在宅勤務。アンケートから、それぞれの長所や短所を理解しながら上手にバランスを取って日々働いていることが分かりますね。
特に在宅勤務の場合にはメリハリやオンオフ、集中できる環境づくりが重要。環境調整や自分へのご褒美で適度に息抜きをしながら、ご自身にあった働き方を見つけてみてください。在宅での仕事がしやすいデスクやチェアなどのアイテムを通じて、Garageは働く女性を応援しています!

次回の更新もお楽しみに。

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