vol.6 パーテーション・間仕切りが活躍!オフィスの感染対策の事例紹介

コラム006

2020年7月、東京は緊急事態宣言があけて約1ヵ月が経ち、Garage(ガラージ)でも出社率50%を目標とし、在宅勤務と出社を併用する勤務体制をとっていました。私たちのオフィスでも、すぐにできることから「感染対策」を実施。
今回は今すぐ取り入れやすい、新型コロナウイルス対策におすすめのアイテムをはじめ、Garageとしての対策事例やスタッフの体験談、やってみて感じた課題などをお話ししていきます。

01. オフィスの感染対策に便利なアイテム・サービス

まずはGarageが実践して感じた課題などをふまえ、オフィスでの新型コロナウイルス対策におすすめのアイテムを4つの視点でご紹介します。

パーテーションや間仕切り(パネル)で物理的に遮断

(使用アイテム:アクリルパネル)

オフィスの飛沫対策やソーシャルディスタンスの確保には、すぐに取り入れやすく、物理的に遮断するパーテーション(パーティション)・パネルの導入がおすすめです。
オフィスの飛沫対策として使う場合は、ある程度の高さが求められ、理化学研究所によるレポート(2020年6月公開)でも、4人着席時のデスクでは140cm以上の高さがあると、リスクを抑えられることが発表されています。
Garageでも、定番シリーズのGPパネルに、飛沫防止対策に適した高さ150cm以上のタイプが仲間入り。そのほか飛沫防止アイテムも豊富に取り揃えています。

最も手軽に設置しやすいデスクトップパネルは、置くだけでデスクの左右や対面との仕切りに。ホワイトボードタイプのパーテーション(パーティション)も、ミーティングスペースを作りつつ間仕切りができる便利なアイテムです。さりげなく空間を遮断して距離をとりたい場合は、背の高いフロアグリーン(フェイクグリーン)もおすすめ。

ケアが楽なフェイクグリーンやデスクチェアなどの導入

(使用アイテム:ダイニングワークシリーズ ワークチェア)

オフィスの中でも、除菌・抗菌などのケアをしっかりと行いたいですよね。とはいえ手間がかかってしまうのも大変です。楽に除菌・抗菌ができるアイテムを取り入れて、気持ちよく働ける空間を作っていきましょう。

例えば導入するオフィスが増えているグリーンも、本物の植物を置くと、外部業者のメンテナンスが必要となり、オフィスへの入室対策なども検討しなければなりませんが、フェイクグリーンならお手入れ不要で、そうした心配もなく安心してオフィスに導入いただけます。

オフィスに欠かせないチェアも、座面がポリウレタンやビニルレザーのものを選ぶと、アルコール除菌など、拭き取りも簡単でケアがしやすくなります。Garage取り扱いアイテムのなかでおすすめのチェアはこちらよりご覧いただけます。

フリーアドレス・ホテリングの活用

皆さんは「ホテリング(Hoteling)」という言葉をご存知でしょうか?
ホテリングとは、オフィス内でデスクなど使用したい場所を事前予約する方式のこと。もともとはフリースアドレスでのデスク予約として使用されていた仕組みですが、いつどこで誰が仕事をしていたのか履歴管理ができるため、万が一のときのリスクへの備えとして、今注目されています。

プラス株式会社では、オフィスでのホテリング運用と相性のいいサービス「Suwary(スワリー)」を提供しています。Suwaryは予約後のチェックインまで追えるため、履歴管理として非常に有効です。このコロナ禍において、社員が安心してオフィスへ出社するためにも、オフィスの運用方法として履歴管理は重要なポイントといえます。

パネル・デスクの配置など、レイアウト調整

Garageでは3密を避けるレイアウトのご提案や、業務上密になってしまう場合(レイアウト対策では難しい場合)にはアイテムでの対策など、オフィス見直しのレイアウト相談を承っています。
電話、メール、対面に加えオンラインでのご相談も可能ですので、ぜひご活用ください。

02. 感染対策の事例:Garage(プラス株式会社)としての基本対策

社員もお客様も安心・安全に過ごせるオフィスづくり

2020年7月当時、運営会社「プラス株式会社」の基本方針に沿って、Garageも対策を行っていました。
緊急事態宣言以前から行っている対策もありますが、安心・安全に社員が出社できるオフィスを目指し、宣言解除後も継続しています。

【プラスとしての基本対策】
・出社率を50%以下に抑える
・検温の徹底(出社時エントランスで検温。37.5度以上の場合は帰宅)
・検温後、消毒液で消毒し室内へ
・マスクの配布
・時差出社(コアタイム:10時半~14時半)

エントランスでの検温は非接触型の体温計を使用。清潔に保てるよう、すぐ横にウェットティッシュも置いています。
また、検温にはご来社されるお客様にもご協力いただいています。
このような基本方針をもとに、Garageとして具体的にどのような対策を行ったか、ご紹介していきます。

03. 感染対策の事例:パネルの設置など、Garageとして具体的に実践した対策

【Garageが実施した対策】
・出社率50%を目指した勤務体制を実施
・元々設置していたデスクトップパネルにさらに飛沫対策用のパネルを設置
・自席以外でも仕事ができる場所の確保
・オフィス出社時においても、朝礼や会議など密集を避けて別場所からオンライン参加
・会議室使用時の千鳥在席
・人数の多いミーティングは窓のある会議室を使用
・お客様センターでは、声のこもらないマスクを使用

勤務体制については、同じ課で週1回出社日をあわせたことで、全スタッフが在宅勤務だったときには難しかったコミュニケーションの壁も少し解消しました。これは在宅と出社が組み合わさったことのメリットですね。

一方で、オフィスに出社している人の飛沫対策が必要になったり、ソーシャルディスタンスをとるための工夫も必要になりました。Garageではデスクトップパネルを設置することはもちろん、自席以外のスペース(空いている会議室、元々あるフリースペース、出勤していない人の席など)を積極的に活用して、新しい形でのフリーアドレス化を行っています。
自席以外を使うときには、使用する前後にアルコール消毒を忘れないことも対策のひとつです。

04. 感染対策を実践して見えてきた課題

今回、新型コロナウイルス対策を実践してみていくつかの課題もわかってきました。

【課題】
・夏の長時間マスク着用は暑い、息苦しい
・デスクトップパネルなど、実効性のあるものは思っていたより高さが必要
・出勤者が密にならず、誰でも使えるようにするためのクリーンデスク(自分のものが多くなかなかクリーンにできない)

暑い時期のマスク着用は熱中症予防も必要になりますよね。人と十分な距離(少なくとも2m以上)をとったうえで マスクをはずすことも大切です。会社としても、社員がソーシャルディスタンスをとれるようなスペースを作ることが大事でしょう。

クリーンデスクについては、自分が在宅勤務時に他の人が使用できるように、スタッフ一人ひとりが荷物をすべてキャビネットにしまって帰宅するようになりました。
固定デスクを想定して組まれていたレイアウトで、2020年7月当時は難しかったフリーアドレス化。書類の管理や使用するモニターの接続機器、内線の都合など、課題の多かったインフラ整備も整い、2021年1月のICHIGAYA BASEオープンにより完全フリーアドレス化が叶いました。

今回は今すぐ導入できるおすすめアイテム・サービスや、Garageで実践している感染対策をご紹介しました。

個人としてできる対策のひとつのマスク着用も、夏の暑さが厳しい時期は熱中症への配慮も必要で簡単なことではありません。そこで、パーテーション(パーティション)など物理的な対策や、人と人の距離を保つためのフリーアドレス化、Suwaryでの予約・履歴管理など、可能なものから導入していただき、できる限りオフィスの対策をすることで、少しでも安心して出社できる環境を整えていただけたらと思います。

オフィスで新型コロナウイルス対策を行いながらも、たのしくはたらける空間をどのように作っていくか、そのご参考として、これからも皆さんに情報発信していきたいと思います!
次回は「チェアの選び方」について更新予定です。どうぞお楽しみに!

【参考サイト】
「新しい生活様式」における熱中症予防行動のポイントをまとめました(新型コロナウイルス感染症)|厚生労働省 / 2020年6月17日 記者勉強会 発表資料 | 理化学研究所 計算科学研究センター(R-CCS)

\ この記事をシェアする /

この記事を読んだ人におすすめ